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muzinaの『遊日和』 

主に月曜休みの男~レクリハビリ中~

島津を繋ぐ旅(都城~鹿児島バスツアー)

Category: 旅行  

ちょい~と時間は遡りますが、5月のとある日曜日。

「都城史談会」なる団体の「鹿児島方面研修」に参加してきました。

「都城史談会」とはおよそ80年の伝統を持つ、
郷土史研究を目的とした会。

そんな会の末席に僕はチョコンと座らせて貰っているのです。

鹿児島方面研修
鹿児島方面研修 posted by (C)muzina

バスの中はこんな感じ。

平均年齢はヤヤ高め(失礼)ですが、みなさん元気!
一(イチ)を僕が尋ねれば、百や二百は当たり前!って
くらいに答えを頂けるので、非常に勉強になります。


今回の旅の目的は「鹿児島の歴史と都城島津家の係わり」
と言ったテーマの研修会。

同行の方達も非常にまじめなので、(でも僕はモヒカン頭)
いつもの様なオチャラケ写真が無い事を
あらかじめお断りしておきます(笑)


鹿児島方面研修 (1)
鹿児島方面研修 (1) posted by (C)muzina

最初の到着地は鹿児島港内にオープンした
ドルフィンポート」なる港湾ショッピングモール。

へ?
いきなり、おしゃれスポット(死語)ですか?

・・・・・・・
いやいや、実はこのモール内での
「特別展」が一行の目的なのです。

鹿児島方面研修 (2)
鹿児島方面研修 (2) posted by (C)muzina

そう!「篤姫館

今なにかと話題の大河ドラマの特別展なのでした。 
・・・・・・実はあまり声を大にして言えない事実ですが・・・・

僕はこのドラマを一回しか見た事がありません(汗) 
この会(史談会)に所属しておいて、
こんなバチあたりなヤツは
居ないんでしょうが、日曜日忙しいんだモン!

ここには、ドラマを模した設備や撮影衣装、小道具などが
陳列してあるようです。

鹿児島方面研修 (3)
鹿児島方面研修 (3) posted by (C)muzina

入り口を抜けると、いきなりの「大奥の廊下」

実寸で再現してあるそうですが、現代人の僕(デブ)としては
かなりコンパクトな造りだなと印象を受けました。

ここにキレイドコロが両端にズラリと並んで、
真ん中を悠々と「上様」が通る・・・

オトコのロマン・・・・
いやいや、歴史のロマンを感じずにはいられません。


ここからの展示内容は撮影小道具や出演者インタビューなど、
きらびやか極まるモノばかり。

篤姫気分で衣装を羽織って撮影するコーナーあり、
出演者のサインがずらりと並んだり・・・

同行した方達に感想を聞いてみました。

「あるのは撮影の小道具ばっかりで、当時のモノが何も無い!」 

「ドラマをさも史実の様に説明している!」

ハハハ・・・・・研究者のみなさん手厳しいです・・・

でも、ドラマのファンなれば楽しめる空間だと思いますよ! 
みなさんもゼヒ!(大人)

そういえば俺も、なんで余り写真を撮らなかったんだろ?(笑)


そして一行はバスに戻り、次の目的地「鹿児島水族館」へ。

何ゆえ水族館?と思いつつも、今回の旅行では
ちょっと楽しみな場所♪

さ~て出発!

とーころーが!  僕のとなりの席のオバチャン方が
帰ってきてない・・・

ここはメンバー最年少の僕が捜索役を買って出ることに!

実は「鹿児島水族館」までは簡単に徒歩で行ける距離なので、
歩いて移動したのかも知れない・・・と添乗の方と相談し、

僕は徒歩で周辺を捜索・・・・

「〇〇さ~ん」




鹿児島方面研修 (4)
鹿児島方面研修 (4) posted by (C)muzina

呼べど叫べど見つからず(汗)

バス停周辺から入り口、はたまた川の中にも目を凝らしますが、
ミズクラゲの団体がいるばかり・・・・

暫く経つと携帯が鳴りました。

「〇〇さんは別のバスに乗ってたよ」

もうズコ~って心境でした。 
でも、そこまで気が回らなかった自分もアホ(笑)




鹿児島方面研修 (5)
鹿児島方面研修 (5) posted by (C)muzina

中に入ってみると、大水槽でエイの群れがお出迎え。
当然ながらフラッシュは厳禁なので、ブレまくりでスマンです。

最近のこういう大水槽はアクリル製なんですね。
模型が置いてありましたが、厚さが30センチ位!
技術革新ってスゲ~

水槽付近ではカップルがありきたりの会話中。
「ウマソウに見えるね~(爆笑)」

そりゃあ、誰しも考えん事は無いセリフですが、笑顔で
客あしらいをするスタッフを見ていると、

「こっちは100万回くらい聞いてるんだよ」
心の中で突っ込んでるのかな? と一人想像してしまう。

アブネ





鹿児島方面研修 (6)
鹿児島方面研修 (6) posted by (C)muzina

こちらは側面からの写真ですが、フラッシュを切り忘れるという
ヒンシュクを買ってしまいました。

何時だったか、旭日山動物園での「注意してもフラッシュ撮影」
って番組を見て「こんな輩もおるんやな」と呆れていた僕。

同罪です。 モウシワケアリマセンデシタ・・・・

水族館としては比較的小さい施設なのかな?
順路を巡るのに階段の上がり降りが続きますが、
ブースごとに色々な展示がしてあり、
個人的にはとても楽しめました。

スタッフの対応も良し!  今度は誰かと来なきゃね!


鹿児島方面研修 (7)
鹿児島方面研修 (7) posted by (C)muzina

昼飯の時間も迫ってきたので見学と昼食を兼ねて
「黎明館」へ

去年封切られた「北辰斜めにさすところ」の舞台である
旧制7高の跡地なのです。

今度映画も見てみよう。

歩き回ったのでお腹はとっくに、エンプティマークです。
施設内のレストランで「黎明館ご膳」1000円を食します。

・・・・・・・いやいや・・・・久しぶりに全身の毛が逆立ちましたよ。
料理人に敬意を払って、残らず食べるのがマナーだとは
思いますが、別な意味でノックアウトされてしまいました
(したがって写真なし)

冒険者よきたれ!(フォロー)




鹿児島方面研修 (8)
鹿児島方面研修 (8) posted by (C)muzina

食事も終わり、メインの展示ホールへ。

トンネルを抜けるとそこは・・・・鹿児島に群生している植物群と
旧石器時代の展示物がお出迎え。

時系列で鹿児島の歴史を垣間見る事が出来ます。


鹿児島方面研修 (9)
鹿児島方面研修 (9) posted by (C)muzina

こうゆ~、ジオラマ大好きです。

志布志市の松山にあったとされる松山城が再現されています。

sadabouzさんの映像作品のノリで撮影したい衝動に駆られたけど、
人の目に負けてしまいました。 なにより、まだ未編集の動画が
溜まってるっつ~の(汗)



鹿児島方面研修 (10)
鹿児島方面研修 (10) posted by (C)muzina

中世のコーナーです。

この文書は源頼朝が惟宗忠久(のち島津)に
三州(大隈・薩摩・日向)の支配権を認めたもの。

つまりは島津家の南九州支配の根拠になっているもので、
当時は群雄割拠の南九州を「水戸黄門の印籠のノリ」(想像)
ヨロシク戦っていたんでしょうか?

昭和の初め頃、この文書を含めた島津家のお宝は
はオークションに掛けられて、その殆どを東大が買い占めたそうです。

今は東大の保管庫が改装中なので、九州国立博物館にあるとか。
そういえば「篤姫展」が企画されていますよね。 本物見たいなぁ。


鹿児島方面研修 (11)
鹿児島方面研修 (11) posted by (C)muzina

さらに時代は進んで、こちらは「薩摩示現流」(さつまじげんりゅう)
の鍛錬道具。

ユズの木の木刀で左右に打ち分ける練習を繰り返すらしいのですが、
すさまじいの一言です。

実戦をとことん追求した示現流は一撃必殺を旨とし、
相手が刀で受けようものなら、叩き折られたり、
自分の刀の峰で絶命した剣士もいたようです。

達人が地面に刀を打ち込んだら二尺(約60センチ)は
食い込んだって・・・
後、集団戦を想定した練習もあるってんだから面白いですね。

現在の学校教育にも一部取り入れられていて、
その魂は確実に受け継がれています。

ちなみに鹿児島県は青少年に関する行事が
全国で一番多く、青少年の犯罪率も
全国で唯一減少傾向にあるんだそうですよ。

郷中教育」を参照してみて下さい。




鹿児島方面研修 (12)
鹿児島方面研修 (12) posted by (C)muzina

またまた大好物のジオラマです。

今度のはさっきよりデカイ!  写真の右真ん中は、
昭和初期の天文館商店街を模したもの。  
なぜか撮影禁止だったので、これがギリギリショット!

お! 何かの行列?


鹿児島方面研修 (13)
鹿児島方面研修 (13) posted by (C)muzina

島津のお殿様の行列でした。 
無礼打ちにあわないように、
超望遠レンズで隠し撮り!(ウソ)


鹿児島方面研修 (14)
鹿児島方面研修 (14) posted by (C)muzina

暗い写真になってしまいましたが、こちらは「薩英戦争」で使われた
薩摩藩の大砲(レプリカかどうか不明)

どうやって運んだんだ?
薩英戦争は薩摩藩がイギリス艦隊にフルボッコに
されたイメージが強いですが、
実際にはイギリス側は提督を始め、63名近くが死傷。

対する薩摩は9名が死傷と人的被害は少ないのでした。

しかし、物的被害に関して薩摩藩はかなり甚大で、
汽船三隻を含め市街や軍需工場の被害額が
イギリスが求めた何倍もの金額になったらしいです。

よく立ち直って明治維新まで戦い抜いたと思います。
薩摩藩の経済事情はまたの機会に紹介しますね。

ちなみに「東郷平八郎」の初陣も薩英戦争なんだって。


鹿児島方面研修 (15)
鹿児島方面研修 (15) posted by (C)muzina

黎明館の外に出ると石垣とお堀のハスがお出迎え。
反対側には西南戦争時の銃弾の痕が残る
石垣があります。

歩きで「鹿児島市立美術館」へ

それにしても皆さんタフ! 
サンダル履きの僕はさすがに疲れてきました。


鹿児島方面研修 (16)
鹿児島方面研修 (16) posted by (C)muzina

石垣に取り付いた木。 薩摩の地場モンは人も植物も根性あるわ!


鹿児島方面研修 (17)
鹿児島方面研修 (17) posted by (C)muzina

石垣を伝い歩くと旧武家といったたたずまいの家々があり、
水路には優雅に鯉が泳いでいます。


鹿児島方面研修 (18)
鹿児島方面研修 (18) posted by (C)muzina

鹿児島市立美術館に到着です。 初夏とは言え、
市街のど真ん中を歩くと、さすがに暑い!



鹿児島方面研修 (19)
鹿児島方面研修 (19) posted by (C)muzina

エントランス前の彫刻。

思わずポーズを真似したくなりますが、今日は自重(笑)


現代美術の西洋画ってのが沢山展示されていましたが、
正直よくわかりません。

「鑑賞」するための勉強も必要なのかな?

同行した皆さんも西洋画のコーナーは足早に、
続く日本画・書のコーナーでは渋滞が起こっておりました。

美術館を後にして帰路に着きますが、時間の余裕もあるので
もう一箇所寄ることに。

ここは僕も初めての場所。  「南州神社」(なんしゅうじんじゃ)に到着。


鹿児島方面研修 (20)
鹿児島方面研修 (20) posted by (C)muzina

ここの場所は西南戦争で無くなった旧薩摩藩士を始め、
全国から西郷軍に加わった兵士達が眠る場所。

素直な感想ですが、普通のお墓にあるような暗さが無く
思わず背筋を伸ばしてしまいます。

墓碑銘の享年が殆ど全部のお墓で変わらない事と、
年齢の若さが印象的でした。


鹿児島方面研修 (21)
鹿児島方面研修 (21) posted by (C)muzina

こういう墓碑銘を見ても、不思議と悲壮感は伝わって来ませんでした。

人によっては受け取り方も様々でしょうが、
心意気というか男の生き様ここにあり! 
と現在の僕達に示しているかのよう。

西南戦争の戦死者数は両陣営とも、ほぼ同じです。

さっきも書きましたが、示現流の使い手の旧薩摩藩士達が
大勢いた反政府側はゲリラ戦を展開して、
各地で政府軍に対抗しました。

夜道で猿吠(えんきょう:さけびごえ)を挙げながら
突っ込んでくる旧藩士達は鬼か化け物に
見えた事でしょう。

鹿児島市内のある政府軍の拠点には数百人が
立てこもっていたのに対し、12名の示現流の
使い手が追っ払ったってんですから、

「三国無双」 ならぬ「薩摩無双」(ゲームネタ)



鹿児島方面研修 (22)
鹿児島方面研修 (22) posted by (C)muzina

こちらが南州公(西郷隆盛)のお墓。 
現代っぽく見えるのは建て替えたのかな?

大きな西郷さんのイメージらしく墓地のド真ん中に
デデーンと鎮座しています。 
花が絶えることも無いのでしょうね。


鹿児島方面研修 (23)
鹿児島方面研修 (23) posted by (C)muzina

こちらはお墓の名簿。 銅版で造ってあって立派です。
出身地ごとに名前が並んでいます。

わが地元都城を探してみると、ありました。 
郡部ごとの人数を見れば、
かなりの数です。 およそ190柱。

馴染み深い地元の「苗字」に手を合わせます。

社務所では「戦死者名簿」なるものも売られており、
結構買って行く方が多いのも驚きました。



鹿児島方面研修 (24)
鹿児島方面研修 (24) posted by (C)muzina


桜島を表に仰ぎながら、いつまでも「薩摩の地」を
見守ってくれている事でしょう。

帰り着いて、みなさんお疲れだったでしょうか、
2次会を提案するメンバー有り。

もちろん参加して帰宅は午前三時(笑)

いや~タフだったわ!


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テーマ : 鹿児島    ジャンル : 地域情報

Comments

夜も~
  3時ごろまで復習するとは さすが 史談会会員 ^^
   元気で何よりです。
  大奥 鈴の廊下  まさか将軍muzinaさまになったのでは?
   一人だけですよ 選ぶのは   ハヨエラベ ^^
いつ?
いつアップされるかと思ってました。(笑)
写真だけ早くから見ていたので!!
しかし、忙しそうですね。
体に気を付けてね!!
勉強熱心ですね~。
気晴らしに、そろそろ北上しては(笑)
今年こそ南下しようと思っていましたが
出産まじかでなかなか・・・
忙しそうですが、お体は大切に。
さすが博学のmuzina博士です。
しかしあのジオラマはいいねぇ~
ゴジラになった気分で見れるので大好きです。
イワシの群れもフラッシュのおかげで星雲みたいだね。
石垣に張り付いてるのはアコウの木ですか?
まとめれす
肥前Feさん>

タフなんですよタフ! 歴史の貴重な講義を受けて
次の朝にはさっぱり忘れるという贅沢な時間です(笑)

鈴の廊下でしたね。 書き忘れておりました。
今、大奥を歩きながら選んでいるのでしょうか?<ワタシ

頑張ります!(笑) 最近周りが出産ラッシュなので
プレッシャー掛けられてます。


ohikeさん>

写真だけ先にご覧になってたのですね。
去年の10月から夜の出方がハンパなく増えました。

体重もハンパ無かったのですが、最高体重から
6キロ落としましたよ。(やっと70キロ台)

体重は落ちないし、経費でも落ちません。 (オチ)


BIJINさん>
気晴らしに北上ですか~イイですね。
実はなにげにここ二ヶ月で福岡熊本は二回ほど
行っております。 仕事ですけど。(同乗者憑き)

たまにはさっぱりと一人で北上したいです。

奥様大事な時期ですね。 ライダーお二人の
お子さんですから、絶対ライダーでしょう。
英才教育が楽しみですね。

奥様にもよろしくお伝え下さい。


響さん>
ご無沙汰しております。 ハズカシながら 
この前、響さんの来南九州を知りました。

こんなことなら無理にでも、時間作るんでした。 スイマセン

写真ごとのエピソードは優秀なガイドが何人も同行しているので
困りません。 資料館付きの学芸員さんも熱心に説明を聞いていました(笑)

ジオラマは男のロマンですよね。 ガンプラもいいけど、第二次大戦シリーズ
は沢山プラモを作りました。

水族館は暗いうえに被写体が動くから、難しいです。
でもフラッシュは言語道断ですよね(笑)

石垣の木! 名前をど忘れして、適当なコメントを入れましたが、そうです
アコウです。  さすが!






小さな行列~
お友達の見た「大名行列」を思い出しました。

水族館、私行ったことな~い。
あざらしいる?

6kg体重落としたの?
私の夢の中ではまん丸だったよ~(笑)
がんばってください☆更新楽しみにしてます♪
興味深いブログだったのでよませてもらいました。またコメします。
ファイト!!更新おつかれさまですm(_ _)m
http://kyuutyan.blogspot.com/
楽しいブログですねーー^^がんばって^^

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進むも引くもサジ次第♪

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